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X-terra体験記

####### X-terraとは  #########

 X-terraはいわゆるオフロード版のトライアスロンです.初めて行われたのは1996年
のマウイ島で90人ほどしか参加者がいなかったようですが瞬く間に人気を集めアメリ
カでは
去年10戦のツアーが行われており他にもカナダ、イギリス、オーストラリア、サイパ
ン等で行われています.日本では200年に那須塩原で行われたのが最初で2001年には愛
知の新城、2002年には千葉のNACを加えて今年は3戦行われました.

 X-terraの最も重要なポイントとなる種目はマウンテンバイク。オリンピック種目
である51.5kmのトライアスロンの場合、スイムで先行。バイクでは余裕を持ちながら
第1集団に付き、ランで勝負というのが数多くのレースで見られる勝利の方程式で
す。この点がエクステラはまったく違います。
 エクステラでは、マウンテンバイクのスプリットタイムが総合タイムの60〜65%、
ランが25%、残りがスイムタイムとなるように設定されています。また、アップダウ
ンのあるオフロードが舞台となるため、前のバイクを風除けにしてスタミナを温存す
る戦略は使えません。バイクパートのポイントが高く、実力がそのままレースに反映
されるのが大きな特徴です。
  98年-99年とマウイ島のチャンピオンシップで2年連続優勝しているネッド・オー
バーエンドもプロのマウンテンバイカーであることがそれを証明しています。
ちなみにドラフティングは容認されています.されていてもOFFROADではでき
ませんが......

 X-terraの魅力は色々とありますがなんと言ってもコースを克服する楽しみです.一
瞬足りとも気が抜けず集中を要求されます.  自然を相手にしているからこそ味わ
える達成感や爽快感があります. 「マザー・ネイチャー(母なる自然)が最もてご
わい相手」とはエクステラのエッセンスを表わすフレーズです。

 自分はMTBが好きということもあってX-terraが日本で開催された時から注目してい
ましたが機会がなくやっと今年、参戦することができました.自分自身としてはMTBや
トレイルランは好きなものですが逆に自分の不得手とするところです.なぜ弱いのか
というのはやはりMTB、トレイルランともに自分の技術力や体の柔軟性、適応能力が
ないということがあげられると思います. だからこそ、そういった方向にチャレン
ジして技術面を克服しメインとするトライアスロンにつなげていこうと思い、200
2シーズンのメインの1つとしてX-terraを据えました.

日本での成績は千葉:Agegroup総合優勝、新城:Agegroup総合2位、
塩原:Agegroup総合4位  でした.塩原で順位を落としたのはもっともu
pdownのきついテクニカルコースであったことが原因で改めて自分の能力を思い
知る結果となりました.
ともあれ3戦とも20〜24のエイジでは全てTopでポイントによりマウイへの切
符を手にしました.
 
################     X-terra World Championship###########################
10月25日     レース2日前
 夜、ハワイに向け出発、時差の関係で当日の朝7時にホノルルに到着しました。そ
の後、飛行機を乗り換え マウイ島のカフルイに。去年とは違い全て個人旅行なので
レンタカーを借りることにした。込んでいないと思ったので予約せず現地で調達し
た。だが25歳以下なので1日25ドルをプラスされる。車は1日35ドルなのに
...
車種は日本でもTOYOTAから販売されているキャバリエでこっちではシボレーの
車になる.エコノミーのクラスで2ドアだったのでスカイケースが乗るか心配だった
がレンタカー会社の人に手伝ってもらい何とか乗せることができた。ハワイはアメリ
カなので右側通行だが去年も運転したので以外にすぐになれることができた.だが
やっぱりウインカーが逆側についているのはなれず何回かワイパーを動かしてしまう
. 
 その後うろちょろしているうちに受付や試走コースの時間が過ぎてしまい、結局ホ
テルに向かうこととなった.ホテルにつき自転車を組み立てているととんでもない事
に気づいた。自分のBIKEはアヘッドタイプなのだがそのアヘッドをとめているボ
ルトがなぜかない!!スカイケースをひっくり返し探したがそれでも見つからない!!な
かったらレースに出れない.....体から血の気が引いていくのを感じた.レースに出れ
ないとしたら一体何のために来たのか...応援してくれた人や親にも申し訳が立たな
い...  泣きそうな気分だった。そんな中サポートでついてきてもらった栗原は冷
静になって電話帳でマウイ島中の自転車屋を探していけそうなところをピックアップ
してくれた。もし一人だったらパニックでそこまで気が回っていたかどうか?栗原に
感謝したい。 結局もう遅くなっていたので明日の朝、一番で自転車屋に向かうこと
になった。
10月26日     レース前日
 朝一番で自転車屋に行ってつたない英語で説明するとアヘッドのプレッシャープラ
グの在庫があり何とか直すことに成功した。このときは自転車の店員が神様に見えた。
その後、ワイレアのアウトリガー ワイレア リゾートで受付を済ませBIKEの試
走のコースへ、X−terraマウイのBIKEコースはほとんどが私有地で年一回
しか開放されないが試走のコース(5kmループ)があってそれは3日前から乗るこ
とができる。 試走のコースはレースで使う部分のホンの一部だが大体の感覚はつか
むことができる。地面は赤土でかなり乾燥していて埃っぽい。そして溶岩の塊が道に
ごろごろとしていて予断を許さない。 上りはトラクションがとれずかなり苦しい、
下りは集中してかなり慎重にならないとあっという間に吹き飛ばされてしまうだろ
う。
 夜はカーボパーティ 日本人の参加者とも話す。細谷家はお母さん、みさきさん、
はるなさんと家族で参加、男子のプロは湯本選手のみで日本人の参加者は19人。去
年のビデオではこけて血を流しながら走ったり、下りで1回転してこけたり、ランで
木に頭をぶつけたりという映像があって気が引き締まると同時に明日への期待が高
まってきた。

10月27日   レース当日
ワイレア・ビーチは朝からの快晴である。ボディナンバーは手書きでなくて判子だっ
た。エリートのレースみたいにきれいに数字が写るのがきにいった。ぜひ日本でも定
着させて欲しい。
すでにビーチに集まってきている約400人の選手たちに、地元の女性扮するマウイの
神々からの祝福の祈りが捧げられる。どちらかと言えば和気あいあいだった選手たち
の表情も少し引き締まったように見える。午前9時、ビーチ中に響き渡るピストルの
合図と共に選手たちは一斉に海に向かって駆け出した。いよいよ「2002年エクステ
ラ・ワールド・チャンピオンシップ」がスタートした。
 SWIMは三角のブイを2周回だが七ヶ浜のように一回砂浜に上がり100mほど
走って再び海に飛び込む。メディアを意識したつくりだ。海は少しうねりがあるが、
透明度と塩分が高く、泳いでいるのが楽しい。水中カメラマンがいるのがよく分か
る。透明度の高い海だからこそできる芸当だ。

バイクは30km。スタート後は軽いアップダウンのある舗装路でアッという間に終わ
り、いよいよダートコースが始まる。 始めのうちは比較的走りやすかったが、下が
赤土のため急な登りになると滑る。押していかないと進まないのだ。 メディアの取
材用モーターバイクでさえも、オーバーヒートを起こし、噴煙を上げて走行不能にな
る有様。途中、先行するはるなさんを抜かす。標高3000mのハレアカラ山の麓で乾燥
しているので、舞い上がる埃がすごい。まさに日本が「wet&muddy」ならこ
のマウイのコースは「dry&puffy」である。路面 が荒れているため、バイク
ボトルやスペアチューブがあちこちに落ちていてパンク修理をしている人がいっぱい
いる。 このコース、一瞬足りとも気が抜けない。自分がチューブレスのホイールで
あったことに感謝した。進めば進むほど走りがだんだん慎重になる。 前半の上りが一
段落すると給水ポイントがあった。水の入ったボトルを貰う。冷たくてうまい! 
コースはジープ道路だがガレ場が多く車で通過するのは大変だ。勝手を知った地元の
人は4輪バギーで観戦している。 かなり高度を稼ぐため景色は良い。が、周りを見
ている余裕なんてない。 ダウンヒルのコースが現れ始めたのは残り10km程からだっ
た。ふつうのトライアスロンであればここで一息つけるはずが、 ここは凄いガレ場
である。パンクも心配だし、転倒すれば無傷では済まないだろう。思わず全身に力が
入る。 
もうそろそろ落ち着くかなと思ったらまだまださらに上るちょっと上りすぎじゃない
のか?3分の2ぐらいは上っているイメージである。頭がおかしくなりそうだった。最
後の上りをパスすると広い道路に出た。ここから一気にダウンヒルが始まる。このま
ま下るのかと思ったら、 またまたガレ場の下りに。ふかふかの土の中には溶岩が隠
れている。騙されてはいけない。家らしき建物が見えてきたと思うまもなくバイク
ゴールだった。

 BIKE→RUNのトランジットはスタート、ゴール地点のワイレアビーチからは
離れている。ラックはなくアイアンマンのようにボランティアがバイクを受け取って
くれ、トランジションバックを渡してくれる。
トランジットを出ようとすると日本人に出会う。熊本大に今、大学院で通っていると
いう牛島さんだった。牛島さんはMTBの登録で走っていてエリートからエキスパー
トの間を行き来しているらしい。牛島さんはSWIM35分だったので自分と12分
差である。つまり12分もBIKEで詰められたわけだ。 牛島さんはさっと前に出る
とおもむろにインスタントカメラを取り出して振り向きざまに写真をとってくれた。
後で聞くところによるとBIKEで抜かしていく日本人を全員撮って行ったらしい。
まったくあんなBIKEコースでそんなことをするなんて信じられなかった。しばら
くは溶岩のごろごろする森の中を走る。飛び跳ねるように溶岩のゴロゴロ点在してい
る荒地を突進する。2kmくらいそんな溶岩のある山の中を走って行くとエードがあ
る。
そして少しロードを走ると、今度はビーチに入る。砂浜で海水浴を楽しむ観客から
『Good job!』の声援がかかる。ここの砂浜は、柔らかく足が埋もれて前に進まな
い。 波打ち際なら少しは固いだろうと、コースを変えるがほとんど変わらない。バ
イクで抜かれた分、抜き返してやろうと、もがけばもがくほど、 蟻地獄にはまった
ように足が空回りするだけだった。
砂浜をなんとか脱出する。と、再び山の中に入る。倒木を乗り越えたり、逆にくぐっ
たり、さながら障害物競走をやっているようで楽しい。 木が生い茂っているので、
それ程暑さは感じなかったものの、ロードに出ると太陽が後ろから照りつけるので、
ハワイの暑さを思い知らされた。 もう、だめか?と思い始めた頃にエードに助けら
れる。多分、2km毎に設置されているのだろう。 アップダウンの激しいロードを
延々と走って行くと、またしても海岸に戻る。砂浜を少し行くと、玉 石がゴロゴロ
している場所を抜けて、崖に突当る。  その先は、再び砂浜で、そこを抜けると歩道
のような狭い道になる。残りは1km。行く手にはスイム会場が見えてきた。そして、
そのスイム会場の砂浜を走り抜けるとゴールが待っている。このコースはアップダウ
ンが少ないので比較的easyな方だといえるだろう。 ゴールまでの花道は観客で
いっぱい。さすがにゴールできてうれしくなった。ゴールでは レイを掛けてくれ、
暖かに迎えてくれた。「無事にゴールできて本当によかった」と実感した。結局、結
果は3:10:31で総合86位 20〜24のエイジでは9位/16人だった。日本人ではプロ
の湯本選手に比べ17分遅れの2位、BIKEで13分も差をつけられている。X-ter
raで上に行くにはやはりMTBがこれからの課題になるだろう。当面は湯本選手が
自分の目標となりそうだ。

 その後色々と片付けてビーチで波の音を聞きながら昼寝をした。並みの1/f揺らぎ
のリズムが自分を癒し、幸せな気分にさせてくれた。
 表彰式はアイアンマンと同じようにディナーをかねて行われる。表彰を見ていると
表彰台にはまったく手が届かなかった自分がふがいなく感じられ悔しさがこみ上げて
きた。
その後はハローウィンの仮装パーティ。自分は車で飲めないということもあり参加し
なかったが真二にちょんまげ帽子を借りて参加すればよかったと思った。来年、参加
できればそうしよう。参加した人によると大いに盛り上がり2〜3時ぐらいまで解散し
なかったらしい。

 

 来年は24歳同じエイジグループでハワイ(アイアンマン、X-terraともに)を
狙えるラストチャンスである。来年はダブルでの出場も視野に入れて最高のパフォー
マンスが発揮できるよう練習をしていきたい。